江戸に花開いた日本のおやつ文化
日本におやつの文化がもたらされたのは江戸時代のこと。それまで貴族や武士などの上流階級がお茶の席で楽しんでいた京菓子が、今でいう和菓子に姿を変え、庶民に広がりました。
かりんとうの歴史はさらにさかのぼり、奈良時代に遣唐使が持ち帰った唐菓子のなかに小麦粉、餅などを油で揚げたものがその起源といわれているそうな。
ちなみにかりんとうに黒蜜を使用しているその理由は、江戸時代末まで、白砂糖は上菓子のみの使用しか認められなかったためとのこと。代用された黒蜜は、偶然にもかりんとう独特の風味をもたらしました。
江戸の町に、子どもたちがおいしそうにかりんとうを頬張る姿や、縁側で淹れたてのお茶とともにいただくご隠居さんの姿。ほほえましい光景が目に浮かびますね。
情緒がエッセンス 麻布十番のかりんとう屋さん
戦後、一気に押し寄せた欧米文化により、日本のおやつも様変わりします。ケーキやクッキーなどの洋菓子が台頭をみせ、スーパーにはスナック菓子が。
そんな変わりゆくおやつ事情のなか、かりんとうは新たなエッセンスをくわえて再び人気を集めるようになります。そのエッセンスは「麻布十番」という町情緒。
300年以上の歴史をもつこの商店街に「麻布かりんと」として誕生して以来、お土産やお茶うけとしてはもちろん、国際色豊かなこの町に住む外国人たちにも評判に!
なつかしいのに新しい、不思議な魅力をもった麻布かりんとのラインナップを見てみましょう。
目移りしちゃう!麻布かりんと50選
麻布かりんとの特徴といえば、なんといっても種類の豊富さ。その数、50種類もあるというのだから驚きです。定番の黒糖と黒ごまをまぶした麻布かりんとのほか、抹茶の風味が楽しめる抹茶かりんとう、シナモン味やカレー味などの変わり種も!キュートな和柄の小袋もにくい演出。
驚くのはこれだけでじゃありません。おしゃれな麻布十番にぴったりな「ショコラかりんと」はいかが? いろいろなチョコレートを上品にまとったその味は、まさに和と洋のコラボ。海外へのお土産にもよろこばれそうですね。
麻布かりんとは、名店が揃う東京駅でも購入することができます。今の東京「らしさ」が体感できる麻布十番生まれの日本のおやつ「かりんとう」。やさしいおいしさをご笑味あれ。
⇒詳しくはこちら:麻布かりんと