木のぬくもりのなかに、なんともいえない愛らしい表情を持つ「こけし」。日本の伝統工芸のひとつとして知られるこけしが今、女性を中心に静かなブームとなっていることをご存知ですか? なかでも、創作こけし日本一の産地である群馬県にある「卯三郎こけし」は、自由な発想で伝統工芸であるこけしに新たな風を吹き込む工房として注目されています。見ているだけで心がなごむ、卯三郎こけしの世界へご案内しましょう。
伝統工芸に自由な発想を!卯三郎こけしの挑戦
こけしは、伝統性を重視した「伝統こけし」と、型にとらわれない自由な発想で作られる「創作こけし」の2種類に大別されます。創作こけしに分類される卯三郎こけしは、伝統的な技法はそのままに、斬新なデザインでこけしを創造。国内はもとより、海外でも高い評価を得ています。
卯三郎こけしのふるさとは、群馬県榛名山のふもとに広がる榛名村。日本一の産地である群馬県では、こけしコンクールが開催され、職人たちの技術や創意性が競われています。卯三郎こけしも一刀ひと筆に思いを込め、毎年出品。全日本こけしコンクールでも多くの賞を受賞しています。
おなじみのキャラクターも木のぬくもりで新たな表情に!
木のぬくもりをまとったかわいらしいキャラクターたちの表情はいきいきとし、新たな表情を引き出しています。
また、伝統工芸で培った技術を木製の人形づくりに生かし、クリスマスやお正月などにぴったりな置物としても人気を呼んでいます。
デザインによって使い分けられる素材
卯三郎こけしでは、一般的に使われているミズキ材のほか、木目が美しい栗材や桜、ケヤキ材を多く使用しています。 顔はミズキ材、髪の部分は栗材、胴体は桜材といったように、デザインによって使い分けることでこけしや人形たちにさまざまな表情が生まれます。一つひとつ丁寧に作られるこけしはお土産や記念日の贈り物にもおすすめ。木製なので小さな子どもでも安心して遊ぶことができますよ。
日本の伝統工芸でありながら、斬新なデザインと発想力で、若い世代にも愛される卯三郎こけし。木のぬくもりや、やわらかな手触りには、心を癒やす効果があるのかもしれませんね。
卯三郎こけしをぜひ一度、手にとってみてください。そのやさしい表情に心がやわらぎ、自然と笑顔がこぼれることでしょう。
⇒詳しくはこちら:卯三郎こけし