ドリップ、サイフォン、水出しなど、コーヒーにはいろいろな抽出方法があります。なかでも「水出し」は、ドリップに一切お湯を使わない特殊な方法です。
お湯でドリップしたものを冷やして飲むアイスコーヒーに対し、水出しコーヒーはドリップを最初から最後まで水で行います。水でゆっくり抽出することにより、コーヒー豆のえぐみや雑味が出にくくなり、クリアな味わいになるのが特徴です。
コーヒー好きの青年たちが作った水出し専用コーヒードリッパー
水出しコーヒーを抽出するには特殊な器具が必要ですが、かなり複雑で大きく、そしてお高いのが難点。そこに目をつけたのが、コーヒーが大好きなアメリカの青年、ゲイブとアンディーです。
「家庭でも手軽にスロードリップのおいしい水出しコーヒーを楽しみたい」という一途な想いから誕生したのが水出し専用コーヒードリッパー「Cold Bruer(コールドブルーアー)」。
プロダクトデザインを学ぶ2人は、3年に渡って試行錯誤を重ね、2014年にアメリカのクラウドファンディングサイト「キックスターター」を通してアイデアを発表。予想を上回る3000人以上からの受注を獲得し商品化に成功!このアメリカンドリームは、水出し専用コーヒードリッパーで作るコーヒーのおいしさとともに、大きな話題となりました。
お店以上!?自宅で味わえるホンモノの水出しコーヒーを作ってみました
自他共に認めるコーヒー好きのわたし。水出しコーヒーを自宅で味わえるとなれば、試してみない手はありません。早速購入をして実際に作ってみました。
届いたキットはこちら。ブランドカラーのブルーがとても涼しげです。
わかりやすい取り扱い説明書も同封されています。
1回に使用するコーヒー豆は60g。中挽きのミディアム・ローストがおすすめとのこと。
キットのフィルターをセットし、少量の水でフィルターとコーヒー豆を湿らせます。
バルブをしっかりセット。
氷水700gを入れて準備完了!
水出しコーヒーをおいしく作るコツは、「スロードリップ」と呼ばれる、1滴1滴をゆっくりと抽出することなのだとか。それを可能としているのが「バルブチューブ」です。チューブのさきからゆっくり滴が落ちているのがおわかりいただけるでしょうか?ドリップの速度はバルブのつまみで調節することができます。
3時間~12時間でまろやかでおいしいスロードリップコーヒーが完成。夜にセットをすれば翌朝にはおいいし水出しアイスコーヒーができているというわけです。外出前にセットをしておけば、帰宅後すぐにおいしい水出しコーヒーを楽しむことができますよ。
できあがった水出しコーヒーを早速いただいてみると……。コーヒー独特の酸味や渋みが抑えられたクリアで清涼感あふれる味わい!
コーヒー豆本来のナッツやカカオに似た香ばしい風味がたまりません。自宅で本格水出しコーヒーが楽しめるなんて、夢のようです!
水出しコーヒーは、ペーパードリッパーで淹れるコーヒーよりもやや濃い目の仕上がりなので、氷やミルクをいれるとちょうど良い濃さになります。
コールドブルーアーでは、1回で約4杯分の水出しコーヒーを作ることができます。そのまま冷蔵庫で数日間保存ができるもうれしいポイント。ガラスとステンレスを使用したスタイリッシュなデザインは、キッチンツールとしても大活躍。
この夏はコールドブルーアーの水出しコーヒーで、さわやかに喉をうるおしてみてはいかが?
⇒詳しくはこちら:オンラインショップ(recocochi)