紅茶に合うおすすめの菓子といえば、"焼き菓子"です。焼き菓子の種類はさまざまで、クッキーやマドレーヌ、マカロンなどは世界でもポピュラーな菓子として知られています。そんな焼き菓子のなかから、今回は"フロランタン"、"リーフパイ"、"ガレット"の3つにスポットをあて、その魅力やおすすめの一品をご紹介していきます。
フィレンツェがルーツの"フロランタン"
フロランタンは、フランス伝統の焼き菓子です。イタリア・フィレンツェの出身であるカトリーヌ・ド・メディシスが、フランス国王であるアンリ2世に嫁いだ際に伝わったとされています。ちなみに、フロランタンはフランス語で"フィレンツェの"という意味です。
フロランタンは、バターとアーモンドの風味が特徴の焼き菓子。キャラメリゼしたアーモンドなどのナッツ類やドライフルーツ、砂糖漬けのフルーツをクッキー生地にのせて焼いたものを指します。カリッとした焼き上がりにさくさくとした軽やかな食感は、何度でも手を伸ばしたくなるほどクセになる美味しさです。
生地にのせるヌガー(キャラメリゼしたもの・ソフトキャンディ)によって、幾通りもの味わいが楽しめる魅惑の菓子。そんなフロランタンには、ストレートティーがおすすめ!より深い味わいを楽しむことができますよ。
最近では、「黒千石のフロランタン」と呼ばれる和洋が融合したフロランタンも販売されています。「黒千石のフロランタン」は、幻の大豆と呼ばれる黒千石をヌガーに使用した贅沢な逸品です。キャラメルがもたらす程よい甘さと、黒千石の香ばしさが絡み合うフロランタンは、まさしく大人のための菓子といえます。くわえて、北海道産の新鮮な生クリームをふんだんに使用しており、クリームの柔らかな風味がプラスされています。和と洋の出会いを、ぜひあなたの舌で堪能してみては?
日本が起源!?"リーフパイ"
リーフパイの起源は諸説あり、日本で生まれたという説もあります。リーフパイとは、パイ生地を薄くのばし、葉っぱの形に型抜きして焼いた菓子のこと。素朴でシンプルながらも、飽きのこない美味しさが人気の、おすすめの焼き菓子です。
パイ生地は層になっており、食感はさくっと軽やか。口のなかに広がる香ばしいバターの風味が、上品な味わいをプラスしています。そんなリーフパイは、レモンティーとの相性が抜群です。すっきり爽やかなレモンの酸味が、リーフパイの控えめな甘さを引き立ててくれますよ。
リーフパイのなかでおすすめなのは、「エルムの森」です。エルム(ハルニレ)の葉っぱをかたどっており、少しだけ厚めに作られているのが特徴的。かといって固いわけではなく、食感はパイ独特のさくさくとした軽いものとなっています。さらに、バターが練りこまれた生地と散らされた砂糖がちょうどいい甘さとなっており、大人だけでなく子どもにもおすすめの焼き菓子です。
フランスのまあるい焼き菓子"ガレット"
ガレットとは、フランスの丸くて平たい焼き菓子の総称で、フランス語で小石を意味する"ガレ(galet)"に由来しています。フランスではガレットと呼ばれる菓子や料理が多く、その定義も広いものとなっています。ビスケットやクッキーのような小型でシンプルなガレットもあれば、パイ生地で作られたガレット・デ・ロワや、ブルターニュ地方が発祥の甘くないガレット・ブルトンヌなどもガレットと呼ばれ親しまれています。
おすすめのガレットは、「ガレットガレット」という焼き菓子です。見た目はとてもシンプルですが、隠し味に生クリームと洋酒を使用しており、濃厚で上品な味わいとなっています。そんなガレットガレットには、まろやかなミルクティーがベストマッチ。「濃厚×濃厚って合うの?」と疑問に感じるかもしれませんが、ミルクを軽めにすることで、くどさを感じることなく食べることができます。
ひとくち頬張れば甘みが広がり、口のなかでほろほろとくずれる優しいくちどけ。ちょっとだけ贅沢な大人の味わいを、ぜひ一度召し上がってみてはいかがでしょうか。
お口の恋人に、お一ついかが?
いかがでしたか? 焼き菓子はシンプルですが、だからこそクセになる魅力を兼ね備えています。自分へのおやつにはもちろんおすすめですが、お友達とのアフタヌーンティーにも花を添えてくれること間違いなしですよ。さて、あなたは紅茶のおともに何を選びますか?
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