「白山陶器」という名前は、和食器ファンならずとも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。長崎県の波佐見町という小さな街に白山陶器の本社はあります。波佐見町で焼かれるものを「波佐見焼」と呼び、その歴史は1580年頃にまでさかのぼるとか。
社名を「白山陶器」と改め、現在のかたちになったのは1958年のこと。波佐見焼きと呼ばれていた時代から変わらないのは、暮らしになじむことを一番に考えたものづくりの姿勢です。
和食器と聞くと、どことなく敷居が高く感じられますが、創業以来、白山陶器が大切にしているのは「人々がその器を使う生活シーンをイメージするところから器作りが始まる」ということ。
時代とともに変化するライフスタイルに合わせ、新しいデザインが次々と誕生するなか、「華美ではなく、かといって平凡でもなく、新しさはあるが時代に左右されることなく、使っていて飽きのこないデザイン」を今もなお、目指しています。
異国情緒あふれる長崎が生んだ瑠璃色の花たち「ブルームシリーズ」
たとえば「ブルームシリーズ」。瑠璃色の丸いお花がなんともかわいらしい人気のラインナップです。
絵付けはすべて職人たちによる手作業のよるもの。筆の特性を生かし、植物をモチーフとした手描きのパターンはクラフト感あふれ、深く鮮やかな瑠璃色が清々しさをテーブルに運んでくれます。
安定感のある程よい重さのケースはフタ付き。シンプルなデザインなので、お手入れも簡単です。
バターやジャムはもちろんのこと、お漬け物やフルーツなどを入れてもよさそう。
わざわざ一手間かけて器に移し、食卓に運ぶ「暮らしのしごと」は、何気ない毎日を豊かに、そしてささやかな贅沢をもたらしてくれることでしょう。
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