眉根を寄せ、愁いを含んだ少年のような表情が美しい「阿修羅像」を筆頭に、最近の仏像ブームの影響で若い女性の注目を集めている「奈良」。そんな奈良好きの間で評判になっているのが、ご当地手帳ともいうべき「奈良旅手帖」です。ガイドブックには記されていない奈良の魅力がたっぷりつまった手帖とともに、2016年を綴ってみませんか?
旅人気分で毎日を綴る、大人女子的手帖「奈良旅手帖」
スマートホンやモバイル端末でスケジュールを管理する人が急増するなか、昔ながらの手帖もまだまだ根強い人気を誇っています。手書きで予定を管理する手帖ならではのアナログさは、デジタルにはないぬくもりとやさしさにあふれています。新しい年を迎えるにあたり、手帖を新調される人も多いことでしょう。
ときに手帖は、その人の感性をも映す鑑になります。誰にみせるわけでもない、自分だけの小さな世界がそこには確かに存在しています。そこでおすすめなのが、旅人の視点で作られた「奈良旅手帖」です。
奈良といえば、阿修羅像や東大寺、薬師寺といった世界遺産をはじめ、歴史ある神社仏閣などが現存する日本の古都。奈良の旅に役立つ情報が盛りだくさんの奈良旅手帖には、まるで旅人の気分で毎日を送るエッセンスがたくさんつまっています。
発行者・生駒あさみさんの「奈良愛」を感じて
2016年版で8年目を迎える奈良旅手帖は、奈良に魅了されたひとりの女性によって創刊されました。「旅行が趣味ではなく、奈良が趣味」という生駒あさみさんが、市販のガイドブックに記されていない、自分が欲しいと思った行祭事や奈良の旅に役立つ情報を集めて手帖にしたのがはじまりです。
生駒さんの奈良への愛が随所に感じられる手帖をひとたび開くと、まるで奈良の小径を散策しているような不思議な感覚にとらわれていくのがわかるはず。春には吉野山の桜並木を、夏には古都・奈良にふさわしい幻想的な光が灯る「なら燈花会」、燃えるような紅葉が印象的な談山神社の秋、冬は室町時代から受け継がれている除災招福の火祭り「陀々堂の鬼走り」が目の前で繰り広げられているよう……。
奈良旅手帖は、奈良の歴史、人々の営み、なにげない日常を手のひらの上で空想できる手帖。そのささやかな幸せは、旅の手帖としてだけではなく、日々の暮らしを彩ることでしょう。
手帖としても優秀なんです
奈良旅手帖の魅力は、奈良の街歩き、祭事情報だけではありません。手帖にとって最も大切な機能性にも優れています。ちょっとだけ中身をのぞいてみましょう。
奈良旅手帖のスケジュール帳部分は2週間ごとの見開きになっています。先々のスケジュールを管理できるので、オンタイムはもちろん、オフタイムの予定や習い事の予定もひと目で把握することができますよ。もちろん、奈良の歳時記や、特別なご開帳時期などもわかりやすくラインが引かれ、またとないチャンスを見逃す心配もありません。
また、毎年リニューアルされる表紙も必見!2016年版は7種類の個性あふれるデザインがラインナップされました。奈良をイメージした世界観は、まるでアート作品のような存在感を放っています。
ゆっくり流れる古都の時間とともに
奈良を旅したことがある人なら誰もが感じるゆっくりとした時の流れ。忙しい毎日だからこそ、手帖のなかで奈良の四季を空想してみましょう。晴れた日も、雨の日も、雪の日も、変わらずそこにある奈良のやさしい風景を、手のひらで感じてみてはいかが?