自然がもたらす力は大きい。殺伐とした毎日のなかに、ふと目に入るグリーン。ビルとビルの間からのぞく木々たち。そんな自然とのかかわりの大切さに気づかせてくれる「テラリウム。自宅やオフィスに自分だけのグリーンをプラスする小さな一歩が、やがて街をグリーンでいっぱいにするかもしれない―。
小さな世界に込められた、壮大なプロジェクトヒストリーをご紹介します。
小さなオアシス「テラリウム」
日本人の自然を愛する心は、古来より脈々と受け継がれてきた文化です。なかでも「盆栽」は、自生する野山の植物を鉢の中で育てていきながら、自然の姿以上の美しさを求めるアート作品。
同じように、自然そのままの姿を庭で再現する文化を持つイギリス。テラリウムは19世紀の大英帝国で誕生しました。
透明なガラスやプラスチック容器の中に植物を寄せ植えし、カラーサンド、ウッドチップ、貝殻、サンゴなどを入れて小さな自然空間を創り出すインテリアグリーン「テラリウム」。
瓶やグラスの中に美しい緑を閉じ込め、自分だけのファンタジーワールドを創ることができます。
リビングに、オフィスに広がるファンタジー
テラリウムを創ることにルールはありません。エアープランツとお好みアイテムを組みわせていくだけという手軽さも魅力のひとつ。お手入れが簡単なエアープランツなら、誰でも長くグリーンを愛でることができますよ。
春~秋は週に2~3回(夕方から夜の間)、冬は週に1回(午前中)、霧吹きで水をあげるだけ。葉の先端がしおれてきたら、室温程度の水に4~8時間ほど浸して水分を吸収させてあげましょう。
初めての方にはテラリウムキットがおすすめ。容器やウッドチップ、カラーサウンドなどがセットされ、自分のセンスで組み合わせていくだけというスグレモノ。
リビングやオフィスに置くことでインテリアとしても楽しむことができますよ。
かわりのある暮らしを考えるきっかけに
「ライフスタイルに合わせてグリーンをカスタマイズできるグリーン」をコンセプトに、テラリウムの世界を展開する「URBAN GREEN MAKERS」。そこには単にインテリアとしてだけでなく、やがて都市をグリーンでいっぱいにしたいという壮大な思いが込められています。
最初はおしゃれなインテリアとして興味を持ったテラリウム。でも、いつのまにかその小さな世界に癒やされていることが実感できるはず。
グリーンがもたらす自然のパワーが、もっと日常にあふれていたら、テラリウムが自然とのかかわりのある暮らしを考えるきっかけになれたら―。それこそがURBAN GREEN MAKERSの願いなのです。
傷ついた故郷に緑を
自然を前に、わたしたちは癒され、心の安定を得てきました。しかし、自然はときに、想像を絶する牙をむくことがあります。
未曾有の災害をもたらした「東日本大震災」に、自然の脅威を思い知らされたわたしたち。URBAN GREEN MAKERSの創案者でありプロデューサーである新田拓真氏の故郷は宮城県・石巻市。実家と故郷を失うも、地元のために何か自分にできることはないかと考え、今までのグリーンアイテムにはないグリーンブランドを立ち上げました。
傷ついた故郷の復興を担うとともに、売り上げの一部は都市の緑化に役立てられ、グリーンと共に暮らすアーバンライフスタイルを実現しています。
小さいながらも壮大なプロジェクトへと邁進するURBAN GREEN MAKERSの挑戦ははじまったばかり。小さなガラス容器のグリーンワールドが、やがて緑いっぱいの街へ―。
そんなストーリを次に綴るのは、テラリウムを手にしたあなたかもしれません。
⇒詳しくはこちら:URBAN GREEN MAKERS(アーバン グリーン メーカーズ)