「赤ちゃんのお肌を拭くときは、できるだけ優しい素材の布を使いたい」と考えている方は多いはず。赤ちゃんのお肌を健康に保つためにも、布の素材への気配りは大切です。今回は赤ちゃんのスキンケアに最適な"竹布"について紹介します。
赤ちゃんのお肌に優しい手触り
赤ちゃんのお肌は、大人の肌とは違い敏感で傷つきやすいものです。タオル生地の素材や肌触りによっては、赤ちゃんのお肌がかぶれてしまったり、赤くすれてしまったりすることも考えられます。なので赤ちゃんのお肌を拭いたり包んだりする布は、できるだけ柔らかい手触りの素材を選ぶことが大切です。
竹布は、そんな赤ちゃんのお肌のケアにピッタリの布です。竹布とは、その名のとおり竹を素材としてできた布のこと。竹が持つ抗菌性や速乾性などの性質がそのまま布に生かされたアイテムです。ガーゼの上をいくしっとりとした柔らかな手触りが特徴で、赤ちゃんタオルをはじめさまざまなアイテムに使用されています。
くわえて、竹布には静電気の発生を抑えるという性質もあります。静電気は、肌の角質層にダメージを与えて炎症を引き起こしたり、ダニの死骸やホコリなどのハウスダストを肌に吸着させたりする厄介者です。しかし竹布を使用すれば、肌の炎症やアレルギーの症状を防ぐことができます。
竹布の制電効果は綿の12分の1ほどという検査結果が報告されているため、安心して赤ちゃんの敏感なお肌を拭いたり包んだりすることができます。
素材の性質が生かされた“竹布”
竹布には、柔らかくお肌に優しいというポイント以外にもさまざまな性質があります。以下に、代表的な性質を紹介します。
- 抗菌性が高い
竹布の性質としてまずあげられるのが、"抗菌性の高さ"です。抗菌性の高さは昔から知られており、食べ物の保管道具として使用されることもありました。最近では、日本食品分析センターによる実験において、その効果が改めて実証されています。
綿と竹布に各4万個もの菌を接種し、18時間後の生菌数を比較したところ、綿の生菌数が400万個であったのに対し、竹布の生菌数は20(検出されず)だったのです。この結果からも、竹布には菌の繁殖を抑制する効果があることが分かりますね。
- 吸水力・速乾性が高い
竹布には"吸水力が高い"という性質もあります。竹布の吸水力は綿の2倍にも及ぶといわれています。この吸水力の高さは、繊維の構造の違いによって発揮されているもの。
綿の繊維は、内部が空洞になっているのが特徴です。この繊維内部の空洞に水分が溜まってしまうため、綿は一度濡れてしまうと乾きにくくなります。一方、竹布の繊維は中身がしっかりと詰まっており、その表面には無数の溝があります。この溝全体で水分をしっかり吸収するので、竹布には高い吸水性が期待できます。
くわえて、竹布には優れた速乾性も見込めます。竹布の繊維は空気に触れる面積が広いため、水に濡れても素早く乾かすことができるのです。
- 消臭効果が期待できる
竹布には、優れた消臭効果も見込めます。日本化学繊維検査協会が行った実験によると、いやな体臭の原因となるアンモニアガスが99%除去されたという結果が報告されています。また、タバコ臭の元となる"ビリジンガス"や、生ゴミ臭の原因となる"トリメチルアミンガス"も、80~90%という除去率で消臭されたという結果が報告されました。
この高い消臭効果が評価され、竹布はボディタオルのほかにもTシャツや靴下、布ナプキンや肌着といったさまざまな商品に使用されているのです。
竹布は、素材が持つさまざまな性質が生かされた便利な布です。この性質を生かせば、赤ちゃんのお肌も優しくケアすることができますね。
是非一度試してみてください。