今じわじわと注目度を上げているアイテム、"手ぬぐい"をご存じですか?手ぬぐいは江戸時代、タオルやハンカチのような使い方で広く使用されていた日本の伝統的な布製品です。実は手ぬぐいは、タオルやハンカチよりも使いやすい、とても実用的なアイテムなのです。
ここでは、夏のお出かけに1枚欲しい手ぬぐいの魅力、そして便利な使い方を紹介していきます。
使い心地のよさが魅力的
手ぬぐいというと、「名前は知っているけど実際に使ったことは……」という方がほとんどなのではないでしょうか?
手ぬぐいは、和晒(わざらし)から作られる日本の伝統製品。和晒は木綿の加工品で、肌にとても優しく、吸水性・速乾性に優れているのが特徴です。その和晒を染料で丁寧に染め上げ、手ぬぐいが作られます。デザイン面では、市松や七宝など伝統的な柄はもちろん、現代的なデザインも増えてきています。女性が持っていても全然不思議ではない、かわいらしいデザインのものもたくさんあります。
手ぬぐいとタオルやハンカチなどが異なる点は、生地の製法です。手ぬぐいの生地が2~4日かけて丁寧に作っていく和晒なのに対し、タオルなどは40~80分ほどでサッと仕上げる洋晒(ようざらし)。洋晒による生地はサラッと平坦できれいですが、繊維に圧力がかかっており、吸水性や速乾性に難があります。対して、和晒による生地は繊維に空気がたっぷり含まれており、吸水性・速乾性が抜群です。
タオルも吸水性は高いですが、速乾性には欠け、すぐに菌が繁殖しやすいという欠点があります。ハンカチは薄く、持ち運びには便利ですが、吸水性・速乾性には優れていません。手ぬぐいであれば吸水性・速乾性に優れているうえ、薄くて持ち運びに便利です。このように実用性が高いため、手ぬぐいの注目度がじわじわと上がっているのですね。
日除けや風呂敷に!夏はもう手放せないかも
では、手ぬぐいには具体的にどのような使い方があるでしょうか?
基本的には、タオルやハンカチの代わりに手拭きとして使うことができます。手ぬぐいはとても薄いため、タオルのようにかさばることなく持ち運びが可能です。
手拭き以外にも、日除けとして首に巻く使い方があります。繊維が細かい手ぬぐいは肌触りが心地よく、じめじめした夏の気候でも快適です。もちろん、汗を拭うのにもぴったり。すぐに乾くので生乾きの気持ち悪さもなく、1日中使っても問題ありません。
ほかにもいろいろな使い方があります。
たとえば、夏といえば家族や気の合う友人たちとのお出かけが楽しい季節ですよね。そのようなときは、お弁当を包むための風呂敷を手ぬぐいで代用してみましょう。きれいな柄の手ぬぐいが、きっとピクニックの雰囲気を盛り上げてくれるはずです。
さらに、飲み物などをこぼしてしまったときにも手ぬぐいは活躍します。拭いたあとにすぐ洗って絞れば臭いが残らないので、そのまま風呂敷として使い続けられるのです。お子さまなどが食べ物を落とさないよう、足元に敷いておく使い方もいいですね。
すでに書いたとおり、デザイン面で見てもおしゃれな手ぬぐいがたくさんあります。
「【にじゆら】ガーゼてぬぐい Korea グレー」はグレーを基調としたカラーリングがおしゃれな一品で、色のにじみを曖昧にすることで優しい印象にしています。タオルやハンカチとしてだけでなく、ランチョンマットとして使うことも可能です。
「【にじゆら】ボタン グレー」は、シンプルなグレーの色合いが特徴的な一品です。控えめな色で表現されたボタンの花がかわいらしく、黄色のワンポイントが目を引きます。
普段使いやお弁当の包みなど、さまざまなシーンで活用できる一枚です。
「【にじゆら】BLOOM パープル」は、紫色の花々がかわいらしい一品です。同じ花でも、上記のボタンの柄と比べると、より女性的なデザインをしています。
このデザインには古いイメージがなく、タオルやハンカチの代わりとして普段使いするとおしゃれです。
正しいお手入れで長く使おう
アイディア次第でさまざまな使い方ができそうな手ぬぐい。きちんとお手入れすれば、長く使い続けることができます。
手ぬぐいを洗濯する際には、ほかの洗濯物と一緒に洗わないようにしましょう。合成洗剤や漂白剤などの使用も避けてください。
干すときは天日干しではなく、陰干しで。洗濯により少し縮むことがありますので、アイロンをかける際はスチームを使うか、霧吹きなどで少し湿らせることをおすすめします。大切に扱い、便利な手ぬぐいを長持ちさせましょう。
まずは1枚、どうですか?
以上のように、夏のお出かけで大活躍する手ぬぐい。ぜひ一度、タオルやハンカチの代わりに使ってみてください。きっと、見た目が美しいだけじゃなく、本当に実用的なアイテムだということを感じ取れるはずです。