シューズやアイテムを手に入れたなら、次は実践編。楽しく走るコツや走り方を知っておきましょう。今回もナイキのランニングアドバイザーのMIDORIさんに伺いました。
どれくらいの距離・時間を走るかは、その人のライフスタイルや目的次第。日々の健康のため、ダイエットのため、大会に出るため、とさまざまな目的に合わせて、無理をしない設定が必要です。ちなみに、MIDORIさんはほぼ毎日、自宅の近所の海沿いの道を最低10km走るのだとか。
「でも、雨の日は走らないですよ。自分の気持ちに正直に、ですね」
今日は走りたくないな、と思ったら走らないというリラックスした姿勢がいいですね。
ランニングを長く続けるコツは「大変」にしないこと。
今までは、どうしても長く続かなかった、あきらめてしまったという経験を持つ方もいることでしょう。走ることが辛く、イヤになってしまうことも。「毎日走る、◯日続けて走る、という目標を掲げるよりも、3日続けて休まない、くらいのゆるいルールを持つと良いのではないでしょうか」とMIDORIさん。厳しいルールや目標を課すことで、それが実現できなかったときに心が折れてしまったり、走ることが苦痛に思えてしまい、モチベーションが著しく低下してしまうといいます。
「ランニングを<特別なことにしないこと>です。通勤通学の道でも、いつもと違うスピードで走っているので見えるものは変わってくるし、季節や時間によっても、いつもの道が違って見えて楽しめると思います」
また、「ログを取るとモチベーションにつながりますね」とMIDORIさん。MIDORIさんは、GPS機能のついたスポーツウォッチと、ランニングをはじめ、あらゆる動きの活動量を測定し、スマートフォンアプリと同期ができる〈Nike+ Fuel Band SE〉を併用していました。
スマートフォンアプリの〈NIKE+ Running〉などを利用するのも効果的。ランニングの距離や時間などの目標設定や、ゴールやアクティビティを記録でき、ユーザー同士で共有して励まし合ったり、SNSで拡散すると友人からの声援を受けとることができるそう。
「続けると常習性があるのがランニング。なので、自分でランニングの時間などを管理することが大切です」
そのサポートをしてくれるツールは心強い味方になりそうです。
とりあえずこれだけ! 美しいランニング・フォームへの第一歩。
多くの大会に出場し、芸能人ランナーのトレーナーも務めるMIDORIさん。初心者のランニング・フォームで気をつけたいことは2点だと言います。
- おへそから指3本分下の部分に軽く力を入れ、意識を置く。
- 肩や背筋の力を抜き、背筋を伸ばす。
「腕の振り方や足の運び方、呼吸法などもありますが、初心者のうちはまずこの2点を意識するといいですよ」と話すMIDORIさんの走る姿はとっても美しい!
背筋が伸び、肩が大きく上下にブレず、スーッと前に足が出ています。最も基本的な点を抑えることで、体が変に力まず楽に走れるようになるはず。
とは言え、なかなか意識しないと身に付かないので、まずは走りに出かけてみましょうか!
文・海老原悠 写真・千葉諭