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毎日使うものだからイイものを。日本の手仕事「南部鉄器」のワンハンドパンで作るおしゃれなタパス

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毎日使うものだからイイものを。日本の手仕事「南部鉄器」のワンハンドパンで作るおしゃれなタパス
便利なキッチンツールは数多くあるけれど、長年愛されている暮らしの道具には、職人たちの丁寧な仕事ぶりや日本人ならではの細かな感性が感じらます。岩手県の伝統工芸品「南部鉄器」もそのひとつ。とことんムダを削ぎ落としたシンプルなフォルムは、そのまま食卓に運んでもOK。これぞ機能美!と言わしめる、南部鉄器の「ワンハンドパン」で、おもてなし料理を作ってみました。

今回ご紹介するのは、明治時代から続く盛岡の鋳物屋「釜定工房」の「ワンハンドパン」です。3代目となる宮伸穂氏はフィンランドで過ごした経験を生かし、伝統を守りつつ、北欧デザインを取り入れた作品を展開しています。

美しいワンハンドパンのフォルムに見とれているうちに、作ってみたい料理が頭の中に浮かんできました。それは、スペイン料理で小皿料理を意味する「タパス」。できた料理をワンハンドパンごとテーブルにサーブしたら、絵になること間違いなし!さっそくスペイン料理の定番・アヒージョと、スペイン風オープンオムレツを作ってみましょう。

南部鉄器で作るタパス2種

【レシピその1】エビとエリンギのアヒージョ

 

オリーブオイルとニンニクで食材を煮込む「アヒージョ」。基本的な材料は、オリーブオイル・ニンニク・鷹の爪・塩・具材(エビやタコなど魚介類、エリンギ、マッシュルームなどのキノコ類など)と、たったのこれだけ。材料もさることながら、作り方もとってもシンプル!

ワンハンドパンにオリーブオイル、ニンニクのみじん切り、鷹の爪、塩を入れて火にかけます。ニンニクの香りが立ち、色づいてきたら具材を投入。弱火で5~10分程度煮込んででき上がり。バゲットといっしょに召し上がれ。

【レシピその2】スペイン風生ハムとトマトのオープンオムレツ」

 

火加減が難しいオムレツも、南部鉄器にかかれば失敗知らず。熱伝導率に優れている南部鉄器は、ムラのない熱周りで鉄器全体に熱が均一に広がり、食材全体をふわっと焼き上げてくれます。今回は地中海を意識して、具材には生ハムトマトをチョイスしました。

 

2人分の基本材料は卵2個に牛乳大さじ1。これにお好みの材料を加えます。 ボウルに卵を割り入れ、牛乳と塩ひとつまみを加えてよく混ぜておきます。ワンハンドパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクのみじん切りを香りよく炒め、タマネギのみじん切りとさいの目に切ったトマトを投入。全体がしんなりしてきたら卵液を流し入れ、木ベラで全体を大きく混ぜ半熟状態に。弱火に落としてそのまま1~2分置いてお好みのかたさまで焼きます。ちぎった生ハムとバジルを散らしてそのまま食卓へ。

お料理に使うだけで、自然に鉄分もとれちゃうんです

ホーローや樹脂加工をしていない釜定の南部鉄器は、調理をすることで食材に鉄が溶け込み、女性に不足しがちな鉄分を自然にとることができます。また、冷めにくい鉄の性質を活かして余熱調理も可能。火から下ろしても冷めにくいため、デザイン性もさることながら、料理を最後までおいしくいただけるのもうれしいですね。

お手入れ方法は、台所用洗剤できれいに汚れを落としたら空焼きを。水分をしっかり飛ばしてから薄く食用油を塗って暗所で保存します。

 

南部鉄器は丁寧に使うことで孫の代まで使うことができるとか。良い物を長く使い、役目を終えたら土に帰す―。これぞエコの精神だと思いませんか?

 

近年あらためて見直されつつあるシンプルでモダンな造形美や優れた機能性。それは、海外のデザイナーズブランドに頼らなくても、古くからわたしたち日本人が大切にしてきた暮らしの道具たちに宿っているのかもしれません。

⇒詳しくはこちら:niguramu

文:ねこりょうこ
ライター/エディター/フードスタイリスト
情報誌編集部員を経てフリーランスに。美容、インテリア、フードなど、スタイル提案の記事を中心に執筆。モットーは『食べることは生きること』。
ごはんと動物をこよなく愛し、今日も「おいしい」と「かわいい」を求め、日本全国を取材活動中。
【公式ブログ】ねこ食堂

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