おでかけ

気ままに手ぶらで歩きたい。

NPデパート探検隊 for men vol.2

気ままに手ぶらで歩きたい。
日々、ECサイトという“巨大デパート” を探検するこの企画。バッグの使い分けというのは実に難しい(面倒くさい)。そんな男の味方、カーゴパンツの話。

私、仕事以外の時は、基本的に手ぶらで出かける主義です。いや、主義というほどのものじゃないのだが。とにかくバッグを持ち歩いたりするのがめんどくさくてしょうがない。手ぶらで気ままに歩きたい。よく言えばワイルド。正直に言えば、だらしないだけだ。

男でつねにバッグを持ち歩くという人は、几帳面な人だ。つねに先を読み、計画通りに行動できる人だからこそ、バッグにいろいろなアイテムを詰め込んで常時携帯する必要があるのだ。私のように行き当たりばったりの出たとこ勝負で生きている自堕落な人間は、多種多様のアイテムを必要に応じて使い分けたり、そのアイテムをきちんと整理、管理するということができない。

例えば仕事用の手帳をプライベート用のバッグに入れたりしたら、後で仕事用のバッグに戻しておくことは100パーセントの確率で忘れる。ひさしぶりに使ったバッグの底を探ってみると、3年前の飲み会の領収書や7年前に旅行した際のチケットの半券が出てきたりしてウンザリする。

私にはバッグだとか、バッグに入れておくと便利なものだとかを、使いこなす能力がない。ジェームズ・ボンドの秘密兵器入りアタッシェケースを持たされたりしたら、ナンバーキーの番号を忘れて機密書類が取り出せなくなるか、自爆装置を誤作動させて爆死するだろう。

だからなるべく何も持ち歩かないのだが、こんな私でも最低限持たねばならぬ5点セットがある。財布、家のカギ、タバコ、ライター、スマホだ。

財布、カギ、ライターはズボンのポケットが定位置なのだが、タバコとスマホの扱いに困る。タバコについては禁煙しろよという忠告もあるだろうが、たとえタバコを止めてもスマホは残る。

もちろん、こんな私だからスマホをガンガン使いこなしているわけではない。3日くらいスマホに触れず放置していることもしばしばなのだが、さすがに今の御時世、モバイル通信手段をまったく持たずして社会人生活を送るのは非常識人扱いされてしまう。

持たざるをえないスマホ。ジーパンの尻ポケットや前ポケットには入れられない(入れて歩くのは平気だが、入れたままだと座れない)。冬場は厚手で安定感ある上着のポケットに入れればオーケーなのだが、上着を着ない夏場や、これからの薄手の上着の季節には何とも困る。胸ポケットに入れておくと小走りした拍子に飛び出すし、ウエスト位置のポケットだと歩く度にカツンカツンと自分の手や周囲の障害物に当たりまくりやがる。

そこで重宝するのがカーゴパンツである。6ポケットパンツなら、私の5点セットを確実に収納してくれる。

しかし、難もある。カーゴパンツの大きいポケットというのは、だいたい太ももの下の方の位置に付いているのだ。身をかがめないと手が届かない。スマホの着信バイブが鳴っているのに、モタモタとアセる自分。

これを何とかできないのかというカーゴパンツ問題を私は抱えていたのだが、世の中、あれば便利と思う物は、探せばたいていあるものだ。

というわけで写真の「WIDEポケットパンツ」を購入。腰ポケットのすぐ下にワイドなポケットが付いている。

これで、この秋の私の手ぶらライフは安泰だ。

BEAMS / WIDEポケットパンツ
BEAMS / WIDEポケットパンツ

⇒詳しくはこちら:Stylife

文・黒住 光
ライター・脚本家。雑誌『TARZAN』『SPA!』などで映画レビュー、コラムなど執筆。脚本作品にドラマ『まほろ駅前番外地』、アニメ『おでんくん』『美肌一族』『ズモモとヌペペ』など。共著に『SF宇宙映画の逆襲』『裸のシネマ』など。元・日本美女選別家協会会員。

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