■唯一無二の傘をこしらえるブランド
Coci la elle(コシラエル)は2010年にひがしさんが始めたブランド。最初は日傘のブランドとしてスタートし、その後、雨傘とスカーフも展開するように。
傘づくりを始めたきっかけは、ひがしさんが、絵が趣味だった父の影響で幼い頃から絵を描くのが大好きだったこと。文化服装学院卒業後もアパレルなどに勤務しながら絵を描いていたのですが、ある日、日傘をキャンバスのようにして描くことに思い至りました。
ギャラリーで初めてつくった日傘十数本を展示したのをきっかけに、次第に話題に。いまは東京・清澄白河にアトリエ兼ショップを構え、制作・販売されているんです。
Coci la elleの日傘は、ひとつひとつ手描きの絵柄や刺繍を施す一点物。ハンドペイントによる鮮やかな色彩で描かれた、のびのびとしたモチーフが魅力的。毎月1日に新作がリリースされるので、チェックするのも楽しみです。一方、雨傘は、ひがしさんの絵や写真のコラージュなどをプリントして量産対応したもの。
「雨傘本体の制作は京都の傘職人さんと、日傘は一部は京都の職人さんですが、ほとんどはアトリエで裁断、縫製、張るところまで制作します。また傘のハンドルは、デッドストックもののほかに、ハンドル職人さんにデザインをお渡ししてつくっていただいているものもあります」(ひがしさん)
Coci la elleの傘は、壊れたら修理もしてくれます。「失くしたら探してもらえるような、愛着あるお供になれたら嬉しいです」と、ひがしさんより。
ぜひWebショップを覗いてみてください!
⇒詳しくはこちら:Coci la elle
■夏の必需品、扇子もあります!
また今年は、「ほぼ日刊イトイ新聞」の企画で夏の必需品である扇子をひがしさんがデザインしたものも販売されています。
まっ白な布地に、真っ白なスワンが浮かぶ涼し気な扇子です。ひがしさんによる「ヨーロッパを旅しているときに多く見かけた白鳥」をイメージしたデザインを、職人さんがひとつひとつ手刺繍で再現していくのだそう。こちらも乙女にはたまらない世界観です。
⇒詳しくはこちら:ほぼ日刊イトイ新聞「ほぼ日のいい扇子2014」
文・齋藤あきこ