■デジタルとアナログが融合した建築彫刻
かつて建築のミニチュアといえば、職人がコツコツ作るものでした。しかし現在ではテクノロジーの進化により、3Dプリンタ(立体をプリントする機械)の出現によってさらに精巧なミニチュアが、驚くべき早さで制作可能になったのです! いかがでしょうか、この美しいミニチュア建築。
手がけるのはイギリスのロバート&ゲビン・ペイズリー兄弟のユニット「Chisel & Mouse」。
2011年に活動を始めた彼らは、「(道具の)ノミとマウス」という名前の通り、設計のCADデータを3Dプリンタで出力するというデジタルな工程で各部品を作り、手作業によって細かい組み立ての工程と調整を行うことにより、名建築のディテールをも再現した「彫刻」を作り出しているのです。
Webショップには、イギリスとアメリカの数々の名建築がラインナップ。ロンドンの「バターシー発電所」からニューヨークの名所であるフランク・ロイド・ライトによる名建築「グッゲンハイム美術館」など、建築好きをときめかせる建築のミニチュア彫刻が揃っています。
⇒詳しくはこちら:Chisel & Mouse
■組み立てるロマン! レゴで名建築
そしてこちらは、組み立てている間も名建築に想いを馳せたい逸品。レゴの名建築シリーズ「レゴ®アーキテクチャー」。近代建築の三大巨匠のひとり、ル・コルビュジエの代表作である、フランスの「サヴォア邸」をレゴで再現しました。このほかにもフランク・ロイド・ライトのカウフマンズ邸(落水荘)や帝国ホテル、ミース・ファン・デル・ロ―エによるファンズワース邸など、モダニズム建築の傑作がレゴで楽しめます!
ちなみに帝国ホテルのピース数は1,188。 セットの中には、作り方をイラストで解説する説明図と、建物の写真や歴史、建物にまつわるストーリーなどを収めたブックレットが入っているので建築ファンも満足です。
⇒詳しくはこちら:SEMPRE
文・齋藤あきこ