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伝統工芸「九谷焼」×気鋭クリエイターの世界

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伝統工芸「九谷焼」×気鋭クリエイターの世界
ふふふ&るんるんな情報を全世界から探し出し、お届けするフフルルニュース。今回ご紹介するのは、石川県の伝統工芸「九谷焼」の技術と、気鋭のクリエイターがコラボレーションした個性的なうつわたち。そもそも九谷焼とは明暦元年(1655年)に誕生して以来、350年以上の歴史を誇る、鮮やかな色彩と豪華絢爛な絵模様で知られる焼き物。そんな九谷焼の伝統の技術を、クリエイターたちが自由な発想でアレンジしたらどんなものができ上がるでしょうか?

■ゆるふわイラストレーターとコラボ

こちらはふんわりとした画風で人気のイラストレーター、タムラカヨさんとのコラボレーション・プロダクト「CONTINEW LABO for 新九谷皿」。

 

この絵柄は、タムラさんが古九谷の銘品をもとにして、古い柄をリスペクトしながらも新たに描き起こしたもの。そのイラストを九谷の窯元の絵付け師がさらに描き直し、お皿にプリントしたという濃密なコラボレーションです。

こちらが参考にしたお皿。
こちらが参考にしたお皿。

九谷焼は、九谷五彩と言われる赤・黄・緑・紫・紺青の5色を使い、絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法と大胆な意匠が特徴。タムラさんのお皿でも、モダンな絵柄で九谷五彩と言われる伝統の五色がいきいきと輝いています。

 

⇒詳しくはこちら:GREENDRESS PROJECT

■ワークショップで九谷焼を体験

そんな九谷焼の魅力をワークショップでも知ってもらいたいというプロジェクトが「KUTANI SEAL(クタニシール)」。2009年に九谷焼窯元・上出長右衛門窯と日本のものづくりをプロデュースする丸若屋さんが立ち上げました。

 

本来は職人が筆で描くものであった九谷焼ですが、それだけではなく、あらかじめ印刷された文様をシールのように器に貼付け、製品を量産する技術もあるんです。

これを応用し、イラストレーターやアーティストがデザインしたモチーフをプリントしたシールを作成。好きな器に貼って窯で焼成することで、自分だけの九谷焼が初心者でも作れてしまうんです。

 

ワークショップは全国のデザインショップやイベントなどで行われているほか(予定はこちら)、Webショップでも完成品を買うことができます。

 

⇒詳しくはこちら:九谷焼 上出長右衛門窯

 

 

文・齋藤あきこ