そもそも「組子」とは何かというと、釘を使わずに木を組み付ける技術のことです。細く割った木に、丁寧に溝や穴などの加工を施し、ミリ単位で調節しながら1本1本組み付けをしていきます。また、こうした大変手の込んだ作業を重ねることによって、独特の繊細な美しさが生まれます。組子の起源は、なんと飛鳥時代というのだから驚きです
長い年月をかけて磨きぬかれた木工技術の「組子」。そのミニ版が、今回ご紹介するクラフト素材の「ミニ組子」です。和風なインテリアとしてはもちろん、洋風のインテリアとしても使うことが可能。日本文化の素晴らしさを再確認するとともに、個性を演出することができます。いくつかを組み合わせて時計にしたり、家具に埋め込んでアクセントを出したりと、使い方は様々です。
美しき、組子の文様の世界
組子には、様々な文様があります。一口に組子と言っても、その文様によって人に与える印象がガラっと変わります。ここでは、皆さんにぜひオススメしたい文様をご紹介します。
蜀江(しょっこう)文様
八角形と四角形が織り出されている文様。中国(四川省)が蜀の時代、成都付近を流れていた川の近くで染物に多く用いられたことから、この名が付けられたと言われています。由来の通り、どこかオリエンタルな雰囲気が感じられます。ダイヤモンドのように見えたり、ハートに見えたりと、人によって、様々な形に見えるのも魅力です。日本の技術で作られた、中国発祥の文様を取り入れることで、一味違った手作りの家具が出来上がること間違いなしですよ。
七宝(しっぽう)文様
七宝(しっぽう)とは仏典における“七つの宝”を意味し、円形は“円満”を表すため、とても縁起のよい文様とされています。手作りの家具や小物に取り入れて、運気アップを図ってみるのはいかがでしょうか? きっと、ご家庭で長く使い続けられるアイテムになるでしょう。
枡格子(ますこうし)文様
シンプル・イズ・ザ・ベスト! まさに一つの無駄のない縦と横のフォルムは、空間を問わず様々なテイストに溶け込んでくれます。和風の家具にはもちろん、白く塗られた洋風の板と合わせても映える文様です。
最近では、多くの方が挑戦しているDIY。日本古来より受け継がれた、本物の美しさを持つ組子細工を用いれば、きっとほかとは違う、最高のオリジナル作品になることでしょう。
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