今回は、日本酒を凍らせたみぞれ酒、そしてワインや梅酒をフローズンにして味わう方法、おすすめのお酒についてご紹介しましょう。

みぞれ酒とは、日本酒を凍らせてシャーベット状にしたお酒のことをいいます。といっても、ただ日本酒を凍らせただけではありません。お店でみぞれ酒を注文してみると、とても不思議な現象を目にすることができるはずです。容器から注がれる液状の日本酒が、グラスに入るとみるみる凍ってシャーベット状に......。これは、"過冷却"と呼ばれる現象によるものです。日本酒は、アルコールの作用により凍りにくいという特徴をもっています。ゆっくりと冷えることで－12～－15℃の間でも凍らずに液状を維持し、お酒がグラスに注がれることによって、すぐさま結晶化してシャーベット状になるのです。

見た目にも涼しいみぞれ酒は、家庭でも作ることが可能です。みぞれ酒におすすめなのは、アルコールを加えず、米と水だけで作られている清酒です。買う際にラベルをみて原材料に麹と酒米の表記だけになっているものを選ぶとよいでしょう。作る際には冷凍庫へ入れるので、瓶詰めの清酒ではなく紙パックに入ったものがおすすめ。容器を移し替えることなく、そのまま冷凍庫に入れてみぞれ酒がつくれます。

みぞれ酒の作り方は、清酒を設定温度を-20℃に調整した冷凍庫に1日以上入れて冷やし固めます。紙パックがカチカチに凍ったら、上からゆっくり揉んで中身をほぐしてグラスに入れて飲みましょう。飲む直前に流水で解凍して、シェイクしてもOKです。

できあがったみぞれ酒にアクセントを加えて飲むのもオススメ。レモンスライスを乗せたり、ママレードを加えるなど自分だけのオリジナルみぞれ酒を楽しんでみてください。

では、次にみぞれ酒を作るのにおすすめのおいしい純米酒を紹介していきます。

九州焼酎CLUBで販売されている「五橋　純米酒 1800ml」。ふっくらとした甘味と酸味のバランスがとれた純米酒です。仕込みのための水は酒蔵の横を流れる錦川の伏流水を使用、酒米も近郷の柳井市・伊陸の農家と専属契約を結んで生産したものを使うなど徹底的に地元にこだわっています。

同じく九州焼酎CLUBから、低温熟成の純米吟醸酒「白瀧　熟成の上善如水　1800ml」です。控えめな香りとなめらかな旨み、上品な余韻が特徴です。蔵の地下から雪解け水を汲み上げて仕込み水として使用しています。

凍らせておいしいお酒は、日本酒だけではありません。ほかのお酒も、フローズンカクテルにすることで普段とは違う夏の味わいを楽しむことができます。ここでは、ワインと梅酒のおすすめフローズンカクテルをご紹介しきましょう。

市販のかき氷やシャーベットを容器に盛り、白ワインをサッとかけたら出来上がりの、かんたんメニューです。カットフルーツやミントをひとつ添えれば、見た目も華やか。熱い夏、ホームパーティのウェルカムドリンクにもぴったりです。

梅酒を凍らせていただく簡単な梅酒シャーベットです。まず、市販の梅酒を用意し、お好みで水を加えて度数を調整したら金属製のバットに入れて冷やし固めます。完全に凍りきる前に取り出し、スプーンでざくざくかき混ぜて器に入れて完成です。梅酒自体に甘味があるので、お砂糖をいれなくても甘いシャーベットに仕上がります。

フローズンカクテルを作るのにおすすめのワインや梅酒もご紹介しておきましょう。

イタリアンワイン専門店のTUSCANYで販売されている、「ランブルスコ グラスパロッサ ディ カステルヴェトロ アマービレ NV ガヴィオリ 750ml」。この赤ワインは、フレッシュな果実味で女性から人気のワインです。口当たりが柔らかく、甘口寄りの味わいなので、凍らせてフローズンカクテルにしてみては？

同じくTUSCANYから、ほんのり甘口の白ワイン「カンネッリーノ ディ フラスカーティ 2016 フォンタナ カンディダ 750ml」です。遅摘みのよく熟させたブドウを使用していて、白桃のような爽やかな香りが楽しめます。かき氷にたっぷりとかけて召し上がれ。

九州焼酎CLUBで販売されている、「梅酒おおやま　12°　500ml」です。梅酒おおやまは、香料や着色料、酸味料を一切使用していない、3年間じっくりと熟成させた梅酒。栓を開けたとたんに梅の香りがふわっと広がります。大人デザートとしてシャーベットにして楽んで。

レストランやカフェで楽しむものと思われがちなみぞれ酒やワインシャーベット、梅酒シャーベットは、自宅でも簡単に作ることができます。暑い夏、ちょっとしたおもてなしにも使えるフローズンメニュー、果物をトッピングしたり、ハーブを入れたりして自分なりのアレンジ方法を楽しんでみてください。