グルメ・スイーツ

ひとり暮らし向けコーヒーメーカーの理想形。

NPデパート探検隊 for men vol.20

ひとり暮らし向けコーヒーメーカーの理想形。
日々、ECサイトという“巨大デパート” を探検するこの企画。秀逸なコーヒーメーカーで至福の時間を手軽に味わう。

デスクワークのせいか、コーヒーをよく飲む。ずっと机に向かっている日は、平均3杯~5杯くらいは飲んでいるだろうか。外出先でも空き時間はカフェでパソコンを広げているので、まあ、とにかくコーヒーを飲まない日はないのである。

 

一時期はその都度豆を挽き、一度に3杯分くらいをハンドドリップで淹れていた。しかし、ものぐさな自分は、コーヒーミルの手入れやドリッパーを洗ったりするのがだんだんと面倒になってしまい、今は1杯分の粉が入った使い捨てのドリップタイプでコーヒーを淹れている。とはいえ、豆を挽いてから淹れたコーヒーには、味も香りも遥かに及ばないのが難点だ。

 

ここぞという時はハンドドリップで丁寧に淹れるとして、仕事のお伴として毎日飲む場合は、できるだけ簡単においしく楽しみたい。そうなるとやはりコーヒーメーカーが便利だと思うのである。調べてみると、実にさまざまなタイプが存在するが、ひとりで飲む場合に限れば、保温効果のあるステンレス製のポットを使ったタイプがいい。ポットがガラス製のタイプは、たとえコーヒーメーカーに保温機能がついていたとしても、温め続けることで煮立ってしまい、しばらくすると味が落ちる気がするからだ。

 

では、ひとり暮らしの自分にとって、理想のコーヒーメーカーとはどんなものだろうか? ひとつの答えがサーモマグコーヒーメーカーCA-3S(デバイスタイル)だと思う。ポットは保温性のあるステンレス製なのだが、タンブラーとしても使えるので、コーヒーカップに移す手間が省けるし、場合によってはそのまま外に持ち出すこともできる。

 

ペーパーフィルターでも抽出できるが、繰り返し使えるパーマネントフィルターも付属されている。サイトの説明を読むと、ペーパーフィルターに比べて、コーヒーの味をよりストレートに抽出するという。特別な豆を手に入れた時にはぜひ、パーマネントフィルターを試してみたい。いったいどんな味になるのか気になる。

抽出後に自動的に電源が切れるオートパワーオフ機能もなにげに嬉しい。インテリアを引き立たせてくれるデザインも申し分なし。これがあれば、かなり充実したコーヒーライフを手軽に送れそうである。

文・石川博也
1972年静岡県生まれ。エディター・ライター・構成作家。これまでに『TARZAN』『POPEYE』『BRUTUS』『anan』『GQ JAPAN』などの雑誌や、読売新聞のファッションコラム連載、ルノー、ダイハツをはじめとする企業オフィシャルサイトなどに企画、編集、ライターとして携わる。またラジオ番組の構成作家としても活躍中。