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炊飯器代わりに!マイヤーの電子レンジ用圧力鍋がおすすめ

NPデパート探検隊 for men vol.4

炊飯器代わりに!マイヤーの電子レンジ用圧力鍋がおすすめ
日々、ECサイトという“巨大デパート” を探検するこの企画。これがあれば炊飯器なんていらない……!? 「電子レンジ圧力鍋」の実力。

世の中には2種類の人間がいる。電子レンジでご飯を炊いたことがある人と、そうでない人だ。

 

私は20年ぐらい前に炊飯器を捨てた。狭いワンルームに引っ越すことになり、思い切って持ち物を処分したのだが、その際に捨てた物のひとつが 炊飯器だったのだ。

 

20年前、今より大きかったのは携帯電話だけじゃない。電子炊飯ジャーも現在の物に比べると笑えるくらい大きかった。内釜に対して外側が馬鹿みたいにデカかった。

 

一方、ワンルームのミニキッチンはすでに極限までミニだった。パンツが見えそうなくらいミニだった。そして、当時の私は自炊をめったにしなかった。以上の条件から、炊飯器が無用の長物と化しており、仕分け対象となった次第である。

 

その後、私も少し広い物件に住める身分となったが、いまだに炊飯器を買っていない。自炊もけっこうするようになったのだが、どうも炊飯器を買う気にはならない。なにしろ炊飯器を買ってできるのは、ご飯を炊くことだけだ。

 

携帯でネットもできるし写真も撮れるし音楽プレーヤーにもなるというご時世に、炊飯器のヤツは炊飯をするだけだ。たまにパンも焼いてくれるヤツもいるが、たいていは炊飯一筋だ。何てストイックなヤツらなんだ。オレはそこまで「炊飯のある生活」を求めていない。たまに炊くだけだ。しかも一人分を。

 

そこで私は「電子レンジ炊飯」の道へ入ったのである。「電子レンジでご飯が炊けます」的な商品はたくさんある。

 

「レンジでチンするだけ」「一食分だけを手軽に」「調理器と食器を兼ねてます」等々のキャッチコピーが、世をすねた独り者の乾いた心を突いてくる。そうだぜ、これさえあれば炊飯器なんてファミリーっぽいヌカミソくさいオブジェはオレの部屋には要らないぜ、と。

 

私は数々のレンジ用炊飯器具を試した。しかし、どれもこれもダメだった。たしかにご飯は炊ける。けっこう美味しく炊ける。しかし、どいつもこいつも、必ずアレをする。

 

そう、「吹きこぼれる」のである。断言できる。電子レンジ炊飯業界において「吹きこぼれしません」の言葉は、キャバクラ業界における「お代はこれ以上いただきません」よりも信用できない。

 

すべての商品がそうではない、と一応エクスキューズしておく。たまたま運が悪いのだと思うが、私が試したものはすべてそうだったのだ。ごはんを炊く度、吹きこぼれた米の汁でヌルヌルになった電子レンジの内皿を洗いながら、「こんなはずじゃなかった......」と呟く。しかし、ササクレ立った心は、今さら「やっぱり炊飯器を買おう」の一言が素直に言えない。

 

そんなこんなを経て、すっかりやさぐれた私の心のスキマに再び忍び寄ってきたのが、今回の商品、「電子レンジ圧力鍋」である。圧力鍋は密閉するからこそ圧力がかかるのだ。ならば吹きこぼれはしないのではないか!

 

このマイヤーの圧力鍋は可愛いルックスで人気商品のようである。騙されたつもりで(メーカーさんごめんなさい)、購入してみた。

 

ウェブに載せるのだし、ただの白米を炊いても味気ない。季節感もほしいし、ここは見栄を張って松茸ご飯でも炊いてみるかな......と思ったが、初めての使用で水加減とか失敗したらイヤだ。

 

というわけで、シイタケご飯にした。永谷園の「松茸の味お吸い物」で味付けしたので、「松茸の香りのシイタケご飯」である。

 

説明書通りに......といっても、米と水と具材と調味料を入れて、フタをカパッとハメるだけ。500W15分でチン。完成です。

 

おお、なんと出来栄えはふっくら上出来。そして、問題の吹きこぼれは......まったくなし!

 

勝った。ついに私の「電子レンジ炊飯へのロング・アンド・ワインディング・ロード」に終止符が打たれた瞬間だった。次は本物の松茸ご飯を炊いてやるぜ!

 

ただ、この鍋、ちょっとサイズが大きくて仰々しいんですよね。メーカーさん、一回り小さい一合炊き専用サイズをぜひ開発してください。