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カーペットの洗濯、どうしてる?「洗いにくい」を撃退するポイント

フフルルニュース

カーペットの洗濯、どうしてる?「洗いにくい」を撃退するポイント
洗濯しにくいカーペットを綺麗にするためには、繊維や汚れの特徴をしっかり把握することが大切です。どんな汚れなのか、どういった繊維なのかを知っておくことで、適切なお掃除の方法がきっと見つかります。
季節の変わり目が近づくと、お部屋の大掃除をしたくなりますよね。その際、意外に悩んでしまうのがカーペットの洗濯です。サイズにもよりますが、床一面に敷き詰めたカーペットを丸ごと洗濯するのはなかなか難しいもの。ここでは、カーペットを洗濯する際に押さえておきたいさまざまなポイントをご紹介します。

まず把握しておきたい、お家のカーペットの素材

カーペットを洗濯・お手入れする前に、お家にあるカーペットがどのような繊維でできているかを確認しましょう。以下では、主な繊維の種類と、その特徴をご紹介します。

ウール

ウール
羊毛とも呼ばれます。繊維のなかでも特に消費量が多くポピュラーな繊維で、カーペットはもちろん衣料品や手芸用品にも使用されています。染色性や吸湿性、保温性やクッション性などに優れており、これらの特徴をまとめて"ウールの七不思議"といいます。欠点としては虫やカビの害を受けやすい点があげられ、そのため防虫加工が施されているのが一般的です。

ナイロン

ナイロン
引っ張りに対する強度が非常に強い繊維です。油やカビ、虫による害をほとんど受けないという特徴もあり、ほかの繊維と比べると格段に優れた耐久性を持っています。そのため、歩行量が多い廊下や玄関ホールに敷くカーペットには、ナイロン製のものがぴったり。一方で、静電気が起きやすい、毛玉ができやすいといった欠点もあるので、その点には注意が必要です。

アクリル

アクリル
保温性や弾力性に優れた繊維で、ウールによく似た風合いを持っているのが特徴。耐薬品性があるため、薬品による汚れや虫害にも強い繊維です。洗濯しても縮んだり型崩れしたりといった現象が起こりにくい丈夫さも持っていますが、その反面ウールに比べると吸湿性や吸水性に劣るという特徴もあります。そのため、汗でベタつきやすいという欠点があります。

ポリプロピレン

ポリプロピレン
繊維のなかでも最も軽い素材であり、化学薬品に強いという特徴があります。吸湿性がないため水に濡れても乾きやすく、カビによる被害に強いのも大きなポイントです。その一方で弾力性に乏しく、感触はやや硬めという欠点もあげられます。

ポリエステル

ポリエステル
しわになりにくく摩擦にも強いため、形を保つための安定性に優れています。ナイロンやアクリルなどの合成繊維のなかで最も耐熱性に優れており、日光や薬品による被害に強いのが特徴です。
このように、繊維の特徴はそれぞれ異なるもの。カーペットの洗濯・お手入れをする際は、こうした繊維ごとの特徴を事前に知っておき、より適した方法を選択する必要があります。

洗濯機か別の方法か?カーペットのお手入れ方法

カーペットは、種類によって洗濯機を使って洗濯できるか否かが変わってきます。カーペットのお手入れは、必ず洗濯表示マークを確認してから行うようにしましょう。以下では、洗濯機を利用するパターンと、別の方法でお手入れをするパターンで分けて具体的にご紹介します。

洗濯機で丸洗いするパターン

洗濯機で丸洗いするパターン
まずは食べかすやゴミ、毛玉などの処理をしておきます。簡単に掃除機をかけたり、ベランダで軽く叩いたりするなどしてゴミや埃を取り払っていきましょう。シミが目立つ場合は、部分洗い洗剤や液体漂白剤を軽く叩くようにして塗布しておくと汚れが落ちやすくなります。

カーペットをたたみ、洗濯用ネットに入れます。カーペットの毛足のある側(パイル面)を表になるようにし、縁を内側にして折りたたんでいきます。ネットに収まる大きさに折りたたんだら、大物洗いコースを選択して洗濯を開始します。

脱水中にエラーが表示された場合は、一度カーペットを取り出してから余分な水分を絞り、軽くしてから再度脱水にかける必要があります。取り出したカーペットは水を吸ってかなり重くなっていることが予想されるので、2人以上で作業することが望ましいといえます。

脱水が終わったら、通常の洗濯物と同じく屋外で干します。直射日光が当たる場所でカーペットを干すと変色してしまうおそれがあるため、必ず日陰で干すようにしましょう。

丸洗い以外の方法でお手入れするパターン

丸洗い以外の方法でお手入れするパターン
洗濯機での丸洗いができないのであれば、別の方法でお手入れをする必要があります。例えば、重曹を利用してカーペットをお手入れする方法があげられます。霧吹き容器にぬるま湯を入れて小さじ一杯の重曹を入れてよく振れば、重曹スプレーのできあがり。それをカーペット全体に軽く吹きかけ、ドライシートやゴム手袋などで気になる部分をこすっていきましょう。

より念入りに掃除したいのであれば、重曹を直接まいて手で揉みこむ方法がおすすめです。重曹を揉みこんだカーペットは一晩置き、翌日丁寧に掃除機をかけるようにしましょう。汚れが重曹に吸着し、全体的に綺麗にすることができます。

掃除機をかける際は、縦横に動かしながらかけるのがポイントです。毛足が長いものだと、毛の向きとは逆の方向に向かって掃除機をかけると奥に入り込んだゴミも綺麗に取り除くことができます。
汚れがあまりにもひどい場合
汚れがあまりにもひどい場合は、洗剤を使ったお手入れ方法を試してみるのがおすすめです。容器に洗剤を入れて水で薄め、そこに布巾を浸しましょう。布巾をよく絞り、円を描くイメージでカーペットを拭いていきます。その後は水拭きと空拭きをしっかりと行い、洗剤の成分を落とすことが大切です。

日頃のお手入れで、カーペットをもっと清潔に

掃除機をかける頻度を見直す
カーペットを清潔な状態に保っておきたいのであれば、日頃からお手入れしておくことが大切です。例えば、掃除機をかける頻度を見直すだけでもカーペットの状態は大きく変わります。やや手間ではありますが、掃除機はできるだけ毎日、軽くかけるようにしましょう。

また、洗剤によるお手入れも月に一度行うのが理想です。軽く掃除機をかけたあと、薄めた洗剤液に浸した布巾で叩くようにして拭いていきましょう。このとき、毛の流れに逆らって拭くことで毛の奥についたゴミもかき出すことができます。
スリッパの裏側はこまめにチェック
意外に気づかないのが、スリッパの裏側です。裏側が汚れたスリッパでカーペットの上を歩くのは、カーペットを早く汚してしまう原因になります。カーペットだけでなく、フローリングやラグマットを清潔に保つためにも、スリッパの裏側はこまめにチェックしておくことが大切です。

カーペットの洗濯にはこれ!おすすめアイテム色々

普段はなかなか丁寧に掃除する機会がないカーペット。大掃除の際にはカーペットの掃除もしっかりと行って、新しい季節を迎えてみてはいかがでしょうか。

以下では、大掃除の際に役立つお掃除アイテムをご紹介します。
リンレイ カーペットシャンプー(450ml)
リンレイ カーペットシャンプー(450ml)
「リンレイ カーペットシャンプー(450ml)」は、化学繊維のラグマットや椅子、ソファなどの汚れ落としに使用できるアイテムです。

ブラシキャップ付きなので、こびりついたしつこい汚れもしっかりかき取って落とすことができるのが特徴です。また、ダニ除けの香料成分を配合しているのでダニの繁殖を抑えるのにも役立ちます。
P&G ファブリーズ ハウスダストクリア
P&G ファブリーズ 消臭剤 ハウスダストクリア
「P&G ファブリーズ ハウスダストクリア(詰替・320ml)」は、カーペットやソファ、カーテンなどの布製品に使用できる消臭剤です。

なかなか落ちない気になるニオイをしっかり除去するだけでなく、ダニの死骸や花粉、ふけなどハウスダストの飛散を抑えて除菌する効果もあります。小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使用できるのもポイントです。
2WAYスティック&ハンディスチームクリーナー
2WAYスティック&ハンディスチームクリーナー
「2WAYスティック&ハンディスチームクリーナー」は、カーペットはもちろんガスコンロやキッチン、窓サッシなどのコンパクトな部分のお掃除にも活躍するアイテム。スティックタイプで掃除機のように床やカーペットをお掃除するもよし、小回りが利くハンディタイプにしてキッチンやガスコンロの油汚れを掃除するもよしの優れものです。

取り付けられるパーツは手の届きにくい部分の掃除に使えるホースからパイプ、各種タイプのノズルと充実しており、これらのパーツを組み合わせることで使用用途が大きく広がります。

カーペットの洗濯にはこれ!おすすめアイテム色々

スリッパの裏側はこまめにチェック
カーペットには、ゴミや埃などさまざまな汚れが溜まっています。

大掃除のときは、上述したポイントを参考に、カーペットも徹底的に綺麗にしてみてはいかがでしょうか。
文:Anzu Nakamoto
洋画と読書と絵を描くこと、創作が好きな20代女子。ディズニー映画が特に好きです。