おでかけ

生涯の伴侶たるバッグと出会えるか...?

NPデパート探検隊 for men vol.3

生涯の伴侶たるバッグと出会えるか...?
日々、ECサイトという“巨大デパート” を探検するこの企画。手ぶら最高! でも、どうしても持たなきゃいけないときもある…今回はそんなバッグの話。

前回さんざんバッグは持ちたくないと書いておいて何なのだが、バッグを購入した。

 

いや、原則はあくまで原則であり、例外はあるのだ。

 

原則的にバッグは持ちたくないのだが、どうしても持たなければならない時もある。前述した5点セット(財布、家のカギ、タバコ、ライター、スマホ)以外にプラスアルファの何かを持っていくとか、手ぶらで行くと変な目で見られそうなシチュエーションだとか。セカンドバッグぐらいの大きさのバッグが必要な時がある。

 

そういう時のために今回、写真の「ハリスツイード・ミニバッグ」を購入。小さすぎず大きすぎず、可愛い系だけど可愛すぎず、高級すぎず安っぽすぎず、老若男女に好感もたれそうな......総合すれば「無難」な感じが気に入って購入した次第。

 

たぶん買っても年に数回ぐらいしか持ち歩かないことは分かっている。しかし、だからこそ気に入れば一生モノになるはずだ。

 

予約販売なのでまだ現物は届いていない。はたしてどうなることやら......。

 

今まで、この手のサイズのバッグを何度か買ったことはある。よくあるボディバッグ系も買ってみたが、どうもしっくりこなかった。あれこれ買って、飽きたから次のを買うというのではないし、いろんなバッグを持っていたいから沢山買うというのでもない。「今度こそ一生ものを」と思って買い、「やっぱり違ったな」と思って次を探しているのだ。

 

何だか女子の婚活みたいである。

 

考えてみると、男女のバッグに対するフェティシズムは対照的だ。女子はあれこれバッグを欲しがり、何個持っていてもこれで十分ということはない。

 

バッグに限らず男が道具を求める時は、「これぞ自分の求めていたモノ」という生涯の伴侶に出会えば、もう浮気はしない。壊れても修理したり、同じのを買い換える。

 

道具に対して男は純愛である(もちろん、女でも男っぽい買い物をする人、男でも女っぽい買い物をする人はいますけどね)。

 

だから男性諸君よ、女子から「男はどうして浮気するの?」と問われたら、「それは、女がバッグをたくさん買いたがるのと同じだよ」と答えればいい。

 

「それって女を道具みたいに思ってるってことじゃないの!」と責められたら、「何言ってんだよ、道具を愛するほど真剣に女を愛してるわけないじゃないか」と返せばいいのである。

 

いや、ホントに言ったら二度と女子から相手にされませんけどね。

文・黒住 光
ライター・脚本家。雑誌『TARZAN』『SPA!』などで映画レビュー、コラムなど執筆。脚本作品にドラマ『まほろ駅前番外地』、アニメ『おでんくん』『美肌一族』『ズモモとヌペペ』など。共著に『SF宇宙映画の逆襲』『裸のシネマ』など。元・日本美女選別家協会会員。