-- 「1012 | Terra」を構想されたきっかけは?
「元々、TERRA相方の妻沼も含め、身の回りの生活用品や植物、骨董などモノが好きだったので、モノに関わる仕事を構想していました。そこでサボテン・多肉植物の水耕栽培ができることを知り、世界中を見渡しても自分の気に入る専用の容器がなかったので、自分たちでオリジナルをつくってみようと。さらにそれを発展させたプロダクトや什器、ブランディングの展開も同時に考えました」
-- どのようにしてプロダクト化を実現されたのでしょうか?
「はじめはステンドグラスの専門業者に制作を委託しようと動きましたが、ミニマムのコストでなおかつ企画→デザイン→プロトタイプの工程をスピードアップするため、妻沼自身がステンドグラスの習得に向かいました。(妻沼は転職、山田はまだ会社に平日勤務していたタイミングだったので)試行錯誤を重ね、数多くのプロトタイプ制作後、ようやくいまのかたちに辿りつきました。ただハンドメイドなので、純粋なプロダクト化とは言えないかもしれません。」
-- 山田さんはもともとプロダクトではなく、デジタル関係のお仕事をされていたとか?
「TERRAとは並行して会社に所属し、WEB広告のディレクションやデザイン、Filmarksという映画SNSアプリの企画・開発の仕事をしていました。2014年4月からフリーランスになり、同様にTERRAとWEB・アプリの仕事も両立して仕事しています。WEBに関しては、ブランド「White/ALOYE」の佐藤くんとオフィスシェアしていることもあり、Whiteとしてプロジェクトベースで仕事を進めることもあります」
この春、TERRAと想いを共にする仲間たちが新しいブランド「SHUN-NE」を創立! TERRAと、茨城県古河市にある、植物と器とその周辺を編集する店 「ゆずりは」、インドの実験器具メーカーがつくる耐熱直火OKなグラスを輸入・販売・ブランディングする「VISION GLASS JP」が新しい水耕栽培のかたちを創りあげたのです。
-- [SHUN-NE]のメンバーはどのようにして集まったのでしょうか?
「TERRAのブランディング・コンセプトのひとつにサイエンス路線があり、インドの実験器具メーカーであるVISION GLASSをひと目見た時から一緒にやりたいと思っていました。VISION GLASSはたまたま知合いがPRを担当していたのもありますが、以前から古河にある器とグリーンのお店、ゆずりはさんともいつか展示をしたいねと話していて、湯島にある『Music Bar 道』で3者が集い、展示企画が盛り上がりました」
-- どのようにしてプロジェクトが実現したのですか?
「そこから植物の根をテーマとしたコンセプトを練り、VISION GLASSのサイズに合わせ鍛金した金属の蓋をTERRAが、サボテン・多肉植物をゆずりはさんがコーディネートすることで始まりました。そこからTERRAでお声かけしたガラス作家のキタムラマサコさんと、共通の友人である活版印刷のSUNDAY SEASIDEも合同で、ゆかりのあるお店や空間で巡回展をする運びになりました」
[SHUN-NE]は今後も都内のショップなどで展示会を行っていくとのこと。「TERRA」の通信販売可能なラインナップは下記Webサイトにて。
⇒詳しくはこちら:TERRA
文・齋藤あきこ