ペットの餌の時間は、飼い主さんもペットも楽しみにしている時間なのではないでしょうか。そんな餌の時間に気をつけておきたいのが、お皿の高さです。
ペットに餌をあげる際は、餌の逆流や前足への負担を防ぐために適切な高さがある足付きのお皿、またはフードテーブルを利用しましょう。
高さがない平面底のお皿は、ペットの体に負担をかける
ペットのお皿にはプラスチック製やステンレス製、陶器製などさまざまなものがあります。これらの商品はペットショップではもちろん、スーパーや100円ショップなどで販売されているのもよく見かけます。最近ではカラーや装飾などのデザインに凝ったものも増えていますが、意外に見落とされがちなのが“お皿の高さ”です。
犬や猫などに餌をあげるとき、高さがない平面底のお皿だとペットは頭を低くかがめて食事をすることになります。そうなるとペットの首や背中、前足に負担がかかってしまうのです。特に、年齢や病気の影響で足腰・関節が弱っているペット、体重が重いペットは餌の時間にかなりの負担がかかっている可能性があります。
また、高さがない平面底のお皿を使っていると、食べた餌の逆流が起こってしまうケースも考えられます。下を向きながら食事をすると、食べたものが食道まで行き渡るのに時間がかかります。その結果、餌の逆流が起こったり消化器官に負担がかかったりしてしまうのです。特に大型犬の場合は、口から食道までの距離が長いため、下向きの姿勢食事をさせてしまうとかなりの負担がかかります。
餌の消化不良が起こると、胃の中にガスが異常発生して胃が拡張しやすくなります。その症状が進行すると、胃が捻れて周辺臓器が圧迫されて壊死を起こす"胃捻転"が発生するリスクが高まります。
こうしたことを防ぐためにも、餌を入れるお皿は犬や猫の姿勢や消化器官に負担を与えにくいよう工夫をすることが大切です。おすすめの方法が、足付きのお皿で食事をさせたり、フードテーブルにお皿を置いて食事をさせたりする方法です。
フードテーブルや“足付きのお皿”でペットのお食事タイムを快適に
前述したとおりペットの健康を考えるのであれば、適度な高さの足付きのお皿を使用したり、フードテーブルを使ってお皿の高さを調節したりして餌をあげることが大切。
これらの商品は、ペットショップやネットショッピングなどで購入することができます。デザイナーが考案したスタイリッシュな形状のものや、獣医師のアドバイスをもとに考案されたものなどバリエーションも豊富です。
足付きのお皿やフードテーブルを選ぶ際には、犬や猫の体高とのバランスを考えて選んでください。ここでいう体高とは、“肩の最も高い位置から地面までの高さ”を指します。お皿を置く適切な高さは、ペットの体高から10センチ程度低い位置です。この基準を参考に、理想の高さのものを選びましょう。
足付きのお皿は、アメリカ・ロサンゼルス出身のアーティスト"ディラン・ケンダル"氏によってデザインされたキャットボウルがおすすめ。陶芸家である彼女がデザインしたキャットボウルは、4本の可愛らしい足がついたセラミック製のボウルです。ご自身の家庭で使用するのはもちろん、ペットを飼っている友人や知人へのギフトとしてもピッタリです。
キャットボウルのサイズはSサイズ・Mサイズ・Lサイズの3種類が用意されており、Lサイズのものは餌入れとしてだけでなく、水入れとしても最適です。ペットの大きさや餌の量などに合わせて、ちょうどよいサイズのものを購入してみてはいかがでしょうか。
愛犬や愛猫の食事を快適にするために
かわいい愛犬や愛猫と長く健康に過ごすためには、餌を入れるお皿の高さにも気を配る必要があります。足付きのお皿やフードテーブルを使用して、愛犬や愛猫の体に負担がかからないように工夫しましょう。