日本ならではの風情を感じられる、"着物"。お祭りやお祝いごとなどで着用するもの、というイメージの方もいるかもしれませんが、最近では普段着に取り入れている方も少なくありません。着こなし方により表情がガラッと変わる着物は、じつは普段着にぴったりなのです。
今回は、着物の魅力や普段着コーデのポイント、おすすめのアイテムについてご紹介します。
1枚で凛とした空気を纏える 着物ならではの魅力
着物を着るうえで必要となるアイテムは、着物、帯、長襦袢(半襟付き)、帯揚げ、帯締め、草履、足袋、衿芯の8つ。一つひとつのアイテムに多くの種類があり、種類により色や模様、素材が異なります。
普段着として着用するなら、“色無地着物”がおすすめです。一色のみで染めた柄のない着物のことで、とてもシンプルなので普段着にぴったり。ちょっとしたお出かけや友人とのお茶会に着けても浮くことがなく、それでいて上品な大和撫子を演出できます。
また着物は着用しているだけで仕草や佇まいが美しく優雅になります。これは、日本が誇る伝統を身に纏っていることで気持ちが引き締まり、自然と背筋が伸び、立ち振舞が丁寧になっていくため。普段着として着用を続けているうち、自身のなかに眠っていた“和の心”を呼び起こすことができるはずです。
着こなしで雰囲気が変わる 普段着コーデのアレンジ
着物を普段着として取り入れるなら、合わせる帯や足袋、草履などで遊んでみるのがおすすめ。大胆な色柄の帯や足袋を合わせることで、よりカジュアルな着こなしへ変化します。
ピンクや黄色、オレンジなど暖色系の着物を着るなら、帯にも同色系のものを合わせましょう。代わりに帯揚げ(帯の上辺を飾る布)に寒色系をもってくることで、引き締めるべき部分は引き締めつつも、全体的にまとまりのあるコーデに仕上げることができます。
青や緑、すみれ色など寒色系の着物を着るなら、帯や帯揚げもすべて同色系でまとめたコーデがおすすめです。粋な和風美人を演出するなら濃いめのものを、優しげな和風美人を演出するなら薄めのものを選びましょう。カジュアルに仕上げたいなら、色が薄めの着物に濃いめの帯を合わせてみてください。同色系でまとめず上品さを抑えることで、いい具合にフォーマル感が薄くなります。
扱いやすさも重要! 素材に注目して選ぼう
着物を普段着として着用するなら、使われている素材に注目することが重要です。よく正装として着用されるものにはシルクが使用されていますが、普段着として着るなら洗いやすいポリエステルやウール、木綿などの素材がおすすめです。
人気ブランド“bonheur saisons LUXE”から販売されている「プレタ着物」は、ポリエステル100%の洗える着物。一見すると無地ですが、よく見ると“江戸小紋(全体に細かい模様が型染めされているもの)”が施されています。その主張しすぎない控えめな美しさは、まさに日本人女性そのものを表現しているかのようです。
シンプルなので普段着にぴったりなのはもちろん、派手すぎないのでパーティーやお茶会、友人宅への訪問時にも適しています。生地がしっかりしていて安っぽさがなく、お家で洗濯しても傷んでしまう心配がありません。
上記のプレタ着物に合わせる草履は、色・模様ともに落ち着きあるものがおすすめ。こちらは、品のある刺繍を施した鼻緒が特徴の草履で、日本の職人が一つひとつ丁寧に仕上げています。台の部分には合成皮革を使っており、傷や劣化の心配が少なく、摩擦や衝撃に強いつくりとなっています。
着こなしのポイントを押さえ、オシャレを楽しもう
身に纏うだけで、ちょっとした特別感を味わうことができる着物。シーンに合ったものを選べば、普段着でも違和感のない和服オシャレを楽しむことができます。あなたも、いつもの生活に“着物”をプラスし、日本の伝統を自身の肌で感じてみてはいかがですか?
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